【8月7日付】大山町で大山口列車空襲の劇上演ー戦争と平和考える機会に

 大山口列車空襲を題材にした演劇「昭和二十年、夏」が7月30日、大山町で初めて上演されました。


 県西部で活動する「演劇集団あり」が、二度と戦争を起こしてはならないとの思いから、4年前に1回だけ公演した同劇をリニューアル。町内2カ所で公演しました。


 「空襲のあった大山町で上演したいという思いを果たすことができました」と語るのは、シナリオを描いた米子市の添谷泰一さん(55)。「地元で起こった大きな出来事なのに、あまり知られていない。伊藤さん(被災者の会元会長の故・伊藤清氏)や関係者から体験を聞いてつくりました。安倍政権が戦争準備をすすめるなか、もう一度、戦争と平和を考える機会にしてほしい」と話していました。


 劇中で案内役の女学生は、▽赤十字マークの車両への米軍機の攻撃はルール(国際法)違反▽防空壕堀りや軍需工場に動員された多くの人が、軍の命令で列車を降りられなかった。個人の自由な発言や行動を許さない軍中心主義が被害を大きくしたと指摘しました。