【8月7日付】大山町で大山口列車空襲慰霊祭ー平和を守るために語り継ごう

「大山口列車空襲慰霊祭・平和祈念の集い」が7月28日、大山町で開かれ、小中学生ら約150人が参列しました。大山口列車空襲被災者の会(金田吉人会長)の主催。


 大山口列車空襲は、1945年7月28日朝、JR大山口駅の手前約600㍍東に止まった列車に、米軍艦載機3機が機銃掃射とロケット砲で攻撃を加え、45人以上の死者と31人以上の負傷者を出しました。


 遺族を代表して金田令治さん(85)が、2歳上の長兄を空襲で亡くしたときの様子を語りました。


 東京都在住の近藤裕さん(86)の被災体験をもとに作られた紙芝居が上演されました。


 近藤さんは、米子駅前の工場に通うために列車に乗り、空襲を受けました。車両の出入口は倒れた人の山でふさがれ、窓から飛び降り、車両の床下に隠れて生き延びました。その様はまさに地獄絵でした。


 ニューヨークでシンガーソングライターとして活動する、おかある・らぶ(星野薫)さんが、列車空襲や広島原爆をテーマにした歌を歌って会場を盛り上げました。町内の小学6年生は平和学習の成果を報告し、「今度は自分たちが平和を守るために語り継ぎたい」などと発言しました。