鳥取市の鳥取環境大学まちなかキャンパスで、23日まで「ふるさと鳥取のカエルたち勢ぞろい展」が開かれ、家族で訪れる姿が見られました。
カエルたちは、環境大学の生物部の学生たちが大学キャンパスの周りや県東部の芦津の森(智頭町)や多鯰ヶ(たねが)池(鳥取市)で採取しました。
海斗さん(18)は「餌やりが大変です。生き餌でないと食べません。オタマジャクシからカエルになったばかりの幼体は体が小さく、餌はシロアリや小さな青虫などです。体長が4、5㌢になるとコオロギやバッタを与えます」と話し、市販の乾燥イトミミズはほぐして糸で吊るして動かさないと食いつかないとのべました。
展示されていたのは、トノサマガエル、ニホンアマガエル、ツチガエル、ニホンヒキガエル、カジカガエル、ニホンアカガエル、モリアオガエル、ヤマアカガエル。展示期間が終われば元の場所に返します。
兆さん(19)は「ヒキガエルは先生から引き取って私が飼っているものです。カジカガエルは臆病でめったにお目にかかれません。モリアオガエルは樹上にい るため採取が困難です。両種(幼体)ともオタマジャクシのときに採って育てました」と話しました。里山のビオトープも担当していて、里山を再現した水槽の 中でカナヘビ、ニホントカゲ、クサガメが生息しています。
カエル展を企画した東京都出身の駿さん(19)は「鳥取に来てアマガエルやトノサマガ エルを初めて見て感動しました。全国的に護岸の開発が進み、カエルの住みづらい環境になっています。珍しいカエルが当たり前に見られる、地元の魅力をわ かってほしい。いい水や植生があって、虫が豊富で鳥や生き物があふれる。当たり前に自然があるすばらしい鳥取県でありつづけてほしい」と語りました。
近年、全国で単一種として認識されていたトノサマガエルに地域固有のトウキョウダルマガエル、ナゴヤダルマガエルの2種が含まれていることがわかったと紹介しました。