【9月11日付】治安維持法国賠同盟が福島氏講演会ー野党は共産党を含む連合政権構想を

 国賠同盟鳥取県本部と湯梨浜9条の会は8月28日、「住民目線で政治を変える会・山陰」共同代表の福島浩彦氏を招いて講演会を開きました。野党統一候補として参院選をたたかった福島氏は、衆院選に向けて野党で共産党を含む連合政権構想をつくるよう呼びかけました。


 福島氏は「あらためて人権・平和・自治を考える」として題して講演しました。


 自民党改憲草案について「憲法を、国家権力を縛るものから国民を縛るものへとかえるものだ。立憲主義が否定され、民主主義国でなくなる」と強調しました。


 安倍政権が改憲の糸口にしようとしている緊急事態条項について、首相が緊急事態宣言すれば、国会抜きで法律と同等の政令がつくれ、独裁国家になると批判。自衛隊に駆けつけ警護の任務が付与され、戦死者が出たら国策への批判が封殺される恐れがあると警告し、安保法制反対運動の強化を提起しました。


 「国民の会」が「国会で3分の2を取るだけではだめだ」として国民投票で過半数を取ることをめざして1000万署名運動をしていることをあげ、憲法について語り広げる運動を大いに広げようと呼びかけました。


 福島氏は、参院選で成立した野党共闘をどう発展させていくかが重要だと指摘しました。


 参院選では野党が(アベノミクスをやめて貧困と格差を是正する)具体的な政策を掲げられなかったとのべ、「有権者は安倍政権を倒せば、それだけで政治はよくなるとは考えていない。自公政権がいいのか、野党政権がいいのかを考える。野党に任せて大丈夫かとの迷いがある。憲法、安保法制だけが争点ではない(安倍政権のもとで富が一部に集中し、貧困と格差が拡大。社会保障のカットと負担増。TPPの批准など重大な問題がある)」とのべました。


 つづいて「民進党だけの政権では選ばれない。すでに国民は政権担当能力がないことを経験している。野党が本気で政権をめざすならば、統一した経済政策をつくり、共産党を含めた連合政権構想にする必要がある」と強調しました。


 日本共産党の佐藤博英倉吉市議、無所属の長谷川稔県議が来賓あいさつしました。長谷川氏は、32の一人区で野党が11選挙区で勝利したことは大きな成果だとして、さらなる野党共闘の前進を呼びかけました。


 参加者は、野党共闘や障害者の人権について語り合いました。