鳥取県憲法会議は8日、米子市で憲法学習会を開きました。浜田章作世話人代表が「憲法とはなにか」と題して第一回の講演をしました。
浜田氏は、アメリカ独立宣言が「人は平等に造られ、…天賦の権利を付与され、その中に生命、自由および幸福の追求の含まれる」「正当な権力は被治者の同意に由来する」とした、基本的人権や個人の尊厳、国民主権が日本国憲法に受け継がれていると指摘。フランスの人権宣言が「各人の自然権の行使は、社会の他の構成員に…権利の享有を確保すること以外の限界を持たない」とした、自由と権利の限界はそのなかに内在するとの規定は、憲法の「公共の福祉」に受け継がれ、「公益」や「公共の秩序」など外在的制約を加えることを排除すると強調しました。
また、浜田氏は、大学で憲法学を学んだ当時の稲田正次東京教育大学教授が、憲法懇談会をつくって日本国憲法草案を発表したとき、戦争放棄、軍隊不保持の意見が出たものの、時期早尚だと見合わせたのを後悔していたことを紹介しました。
「天皇制は廃止したほうがいい」などの意見が出て参加者で意見交換。毎月、学習会を開催することを確認しました。