鳥取県革新懇は11月27日、市民と野党の共闘の発展をめざして北栄町で意見交換会を開きました。102人が参加しました。
日本共産党の小村勝洋県委員長、社民党県連合の松本煕副代表が連帯あいさつし、小村氏は幅広い市民と野党がいっしょに運動することが大事だとのべました。
全国革新懇の乾友行事務室長と住民目線の会・山陰の福島浩彦共同代表が、情勢と課題、市民共闘のあり方について講演。空中給油機STOP!市民の会共同代表の高山寿雄氏、九条の会にちなん代表の石田正義氏、安保法制いけん!廃止を求める大山町民の会事務局の山下昭治氏、湯梨浜9条の会事務局の福本厚子氏、住民目線も会・南部世話人の亀尾共三氏が、それぞれの活動を報告し、参加者で交流しました。
乾氏は被雇用者の4割が非正規、4分の1が年収200万円以下で、1997年から賃金が下がり続け、勤労者可処分所得は84円も下がっている、貧困と格差が広がって国民は今の政治に我慢できなくなっていると強調。原発再稼働、駆け付け警護、消費税増税、TPP推進など個別政策での支持率は低く、アベ政治の基盤は脆弱だと指摘しました。
さらに、「安倍首相は、個々の政策を国民に納得してもらおうと思っていない。小選挙区制で2割に満たない絶対得票率でも、自公が選挙に勝てばいいと思っている」とのべました。
新潟知事選挙と衆院補選との比較で、新潟は①本気の野党共闘②原発再稼働反対、TPP反対の明確な争点―をあげ、「自公の比例票58万票に対して共社生は15万票だったがひっくり返した。自民党支持者も25%、無党派も63%が入れた。衆院補選では政党は民進だけ、争点も曖昧だった」とのべました。
「政治を変えるためには、選挙を変えることが大事だ」として、衆院北海道5区補選で神奈川や東京のママたちが電話かけをして、楽しい選挙だったと言い、「変わる前の有権者は、昨日の自分の姿だった」とのべたことを紹介しました。
今後の選挙について①野党がバラバラ②多くに市民が投票にいかない―状況を変えるため、「野党共闘と政治は変えられるという展望が大事だ」と強調しました。
参加者から選挙や政権のあり方について質問が出ました。
乾氏は「市民が市民に声をかける選挙、政党まかせにしない市民が主権者の選挙。争点を明確にした本気の共闘、日本の全体像を示す政権構想が必要」と答えました。福島氏は普通の市民が野党と共同し、主体となる選挙、安倍政権の対立軸となる政権構想をつくるよう主張しました。