【12月11日付】倉吉市で聞き取りボランティア-西部地震並みの公的支援を

 鳥取県中部地震で、日本共産党県委員会は毎週金曜日、被災地の聞き取りボランティアをしています。2日は、党の呼びかけに応え、鳥取、米子、倉吉、境港の各市からボランティア7人が参加しました。


 元党米子市議の佐々木康子さんは、倉吉市で活動し、十数人から話を聞きました。


 阪神大震災で被災し、神戸から移住してきた男性(75)の家は、盛り土地盤の石垣が崩れていました。「修繕費が200万円近くかかる。西部地震のときは屋根の瓦がずれたが、費用の7割は公費で出た。(2000年の)西部地震では石垣にも補助が出たが、今回は市から自費で直すよう言われた」と話しました。


 山の中腹にある家も地盤の石垣が崩れていました。その家の男性(68)は「石垣を造り直すと家が倒壊する恐れがあり直せない」。近所の息子の家も盛り土のブロックがひび割れており、しみ込んだ雨水が真土を押し出して地盤がもろくならないよう、生コンクリートを練って割れ目に詰め込んでいました。


 ほかにも、盛り土の石垣が崩れて危険な家屋が散見され、裏山が崩れて市営住宅に移り住んでいる、という家もありました。