【12月4日付】境港市で空中給油機住民説明会-米軍に給油の可能性も

 航空自衛隊美保基地への新空中空輸機KC46A配備計画で11月18日、中浜地区で同市主催の住民説明会が開かれ、防衛省中国四国防衛局の宮川均企画部長が同機配備の理由や騒音測定結果を報告しました。


 宮川氏は配備の理由を「戦闘機がステルス化し、ミサイルの射程距離が長くなったため、空中警戒で継続的待機が必要になってきたため」と説明。10月22日にKC46Aと母機が同じKC767と、美保基地に配備されている輸送機C1を比較して実施された騒音測定結果について、騒音はC1の方が大きかったと報告しました。


 美保基地に隣接する財の木町の住民から「事故が起きたら財の木町は火の海になる。本当は来てほしくない」との声が出ました。


 さらに、「騒音がうるさい。親戚が来た時よくこんな所に住んどれるなと言われた」「燃料タンクの近くに住んでいるので消防体制を強化してほしい」などの声も出ました。


 また、燃料の貯蔵タンクの新設の有無、基地の性格がパイロット養成から米軍共同使用の攻撃的なものになるのでは、との質問が出て、宮川氏は「給油施設の計画はある。小牧から空中給油機部隊が来て、T400の教官や整備員100~190人が移動する。支援基地の性格は変わらない」とのべました。米軍機への給油は技術的には可能としました。