鳥取市で1月29日、「広がれ、こども食堂・子どもの居場所の輪!全国ツアーin鳥取」が開かれました。「とっとり子ども未来サポートネットワーク」などが主催しました。
東京豊島区のNPO法人豊島子どもWAKUWAKUネットワークの栗林知絵子理事長が基調講演、北海道大学の松本伊智朗教授が総括講演、鳥取市の「こども・らぼ」の岡武司代表、倉吉市福吉児童センターの山下千之所長が事例報告し、こども食堂、学習支援、若者の自立支援の3分科会が開かれました。
栗林氏は、3年間不登校だった小学校5年生の娘と、面倒をみるために会社に行けなくなった母親の2人が引きこもっていたのをこども食堂に誘って、生活保護につなぎ、地域の人たちとの交流で自己肯定感が持てるようになり、娘は中学校に、母親は福祉の仕事に通えるようになったことを報告。
ひとり親家庭などの15歳の子どもを対象にした日本財団調査による「適切な支援がない場合は2・9兆円の損失(所得減)、1・1兆円の財政負担」の試算をあげ、その18倍の子どもの数を指摘し、財政効率からも支援の有意性を説きました。
事例では1日給食一食のみの子どもの例などが報告されました。