JA鳥取いなば白ネギ生産部によると、管内の栽培面積は夏ネギ(8、9月)0・2㌶、秋冬ネギ(10~3月)3・4㌶、春ネギ(3~5月)1・5㌶です。予定収量は100㌧で販売額3500万円を見込んでいました。( )は出荷時期。生産者は1法人、12人で、水田転作作物として栽培されています。
今年は、夏期の高温、乾燥、ゲリラ豪雨などで根が傷み、樹勢回復に時間を要し、また、追肥、土寄せ作業が遅れ、出荷開始が半月から1カ月遅れました。
例年だと、年末で総量の半分を出荷するところを3分の1の出荷にとどまっています。
そこに1㍍を超える豪雪が襲い、葉折れ(雪害対策の杭ごと倒れて)、軟白部の割れなど多大な被害が発生しました。
残量面積3㌶、予定収量60㌧が雪に埋もれ、通常規格での出荷が3割、雪害規格と加工用が7割程度となっています。通常規格ではキロ当たり450~500円の単価が、加工用ではキロ当たり200~250円と半額の販売価格になっています。
損害額は1000万円にのぼると見られています。