【4月9日付】米子市長選に「まちづくりの会」福住氏擁立-国や県の押し付けにノーと言える候補を

 鳥取県米子市長選(9日告示、16日投票)で、日本共産党も参加する「市民が主人公・米子まちづくりの会」は3月31日、記者会見し、日本共産党県常任委員の福住ひでゆき氏(41)=無所属新、日本共産党推薦=を擁立してたたかうと発表しました。


 市長選は、他に税理士の伊木隆司氏(43)=無所属新、自民、公明、民進が推薦=と、市議の山川智帆氏(39)=無所属新=が立候補を表明しています。


 「まちづくりの会」の大谷輝子代表は2人の候補者に対し、①国が押し付ける住民負担増やサービスの切り捨てを許さず、市民の暮らしを守る②県が進める淀江産廃最終処分場に反対する③航空自衛隊美保基地への新型空中給油機配備に反対する④島根原発の再稼働を認めない⑤中海再生を国・県に求める―の5項目について質問状を渡して回答を得たと紹介しました。


 その上で、安倍政権が進める憲法じゅうりん、暮らしと営業破壊、地方切り捨てに対し、米子市政には「防波堤」の役割が求められているが、「野坂市政が、あまりにも国・県いいなりで、市民の暮らしと平和の願いが踏みにじられており、抜本的な転換がどうしても必要だ」と強調。2人には「市民の願いに寄り添って国・県に物を言う姿勢がない」と批判し、福住氏に託したいとのべました。


 福住氏は同会の要請を受け、日本共産党の衆院鳥取2区候補を取り下げ、市長選に立候補するとのべました。


 さらに、「国や県にものを言う」候補として次の五つの重点公約を掲げました。


 ①国・県いいなりの市政から、福祉・教育を優先させる「市民が主人公」の市政への転換。JR米子駅の南北自由通路など無駄なハコモノ事業を中止し、保育料の軽減、学校給食の無料化など子育てを支援し、障害児・者対策を充実させ、国保料・介護料を軽減し、暮らしを守る。住宅リフォーム助成制度を実施。農業の担い手育成。
 ②淀江産廃最終処分場の建設計画に反対する。産廃は企業の責任で処理させる。
 ③美保基地の海外派兵基地化、新型空中給油機の配備に反対する。
 ④島根原発の再稼働に反対する。過酷事故が起きれば、福島第1原発のように甚大な被害が出る。宍道断層が大きな地震を引き起こす可能性がある。島根原発が停止中でも電力不足は起こっていない。自然エネルギーの推進は地域の経済にプラスになる。
 ⑤中海の再生。堤防開削、浚渫窪地の埋め戻し、浅場の造成などが必要。国営事業の干拓・淡水化事業で壊された環境は国の責任で回復させる。


 福住氏の略歴 米子市生まれ。千葉大学工学部電気電子工学科卒。「しんぶん赤旗」記者を経て、2010年から党西部地区委員長、今年2月から現職。