【5月21日付】米子九条の会がアーサー・ビナード講演会 日本国憲法を体を張って守る

 米子九条の会は3日、詩人で随筆家のアーサー・ビナード氏を招いて市内で講演会を開きました。


 ビナード氏は、湾岸戦争時に日本を訪れたとき、自衛隊を多国籍軍に派遣することが、憲法違反かどうかが議論されていたとして、「歴代の米国政府が憲法を守っていないのに比べて、日本では憲法違反かどうかが、国会やマスコミで議論されていて驚いた」とのべました。


 米国では、憲法上、宣戦布告の権限が国会にあるため、大統領が国会を通さずに戦争できないが、1947年に安保法制が制定されて、それまで戦争省だったのが国防省になり、「戦争」という言葉を使わずに「安全保障」と言い換えて、200回以上も戦争してきたと指摘しました。


 日本では、憲法上、戦争できないが、安倍政権は安保法制を制定して、「戦争」という言葉を使わずに「集団的自衛権」と言い換えて、米軍の下請けの自衛隊が戦争できるようにしたとのべ、「アメリカが憲法を飾り物にしたのと同じ方法で、日本も憲法をすり抜けている」と批判しました。


 そのうえで、日本国憲法は我が師であり、小林多喜二のように体を張って守りたいと決意を表明しました。