鳥取県境港市の米子空港(航空自衛隊美保基地と共用)で9日午前6時40分ごろ、自衛隊の新型輸送機C2が滑走路を外れ、草地に突っ込む事故が起こりました。一報を受けて、日本共産党の福住ひでゆき衆院2区候補と定岡敏行境港市議が現地を視察しました。
美保基地によると、輸送機は駐機場から誘導路を通って滑走路を走り、離陸せずに再び駐機場に戻る「模擬離陸訓練」をしていました。誘導路から右手に曲がって滑走路に入ろうとしたところ、曲がり切れずに滑走路を横切って草地に突っ込みました。操縦していた隊員からは「ブレーキとステアリング(ハンドル)が利かなくなった」と報告を受けているとしています。
輸送機は、3月末に3機が配備されたばかりで、3機とも定期的に訓練しており、このような事故が起きたのは初めて。原因が究明され、安全が確認されるまで、訓練は行わないとしています。
この事故により、滑走路は一時閉鎖され民間航空機3便が欠航しました。
視察した定岡市議は「配備されたばかりでの事故です。今回は大事に至りませんでしたが、一歩間違えば惨事にもなりかねません。せめて事故の原因究明と再発防止策に関係自治体と住民の納得が得られるまでは、運用を中止すべきです」と話しています。