鳥取市で6月18日、福島原発事故被災者の話を聞く会が開かれました。主催は、えねみら・とっとり。
福島県郡山市から大阪市に自主避難した森松明希子さん(原発賠償関西訴訟原告団代表)が講演し、被ばくを避ける権利を国が保障するよう訴えました。
森松さんは地震当時、自宅マンションにいて〝圧死〟を覚悟し、生後5カ月の娘をテーブルの下に隠したこと、夫の勤める病院に3歳の長男、娘とともに避難し、食うや食わずの生活の中で一生懸命に水道水を飲んで娘に母乳を与えたこと、政府から避難指示が出るのを待っていたが、安全宣言が出されたことなど話しました。
「水道水は放射能で汚染されているので飲まないように」と報道されてショックを受けたが、飲まない選択しはなかったとのべました。政府の避難指示が出なかったため、残るか、避難するかを決めるために苦悩の日々が続いたが、母子避難したと話しました。
森松さんは、原発事故の責任は原発を推進してきた国にあり、避難の如何に関わらず、国の責任で被災者の生活と権利を保障するよう主張しました。
国が3月で住宅支援を打ち切ったことに対し、「強制送還に等しい」と批判しました。