日本共産党西部地区委員会は15日、米子市で党中央選対局次長の沢田博氏と江戸川区の河野ゆりえ都議を招き、来年6月の市議選と総選挙勝利めざし、選挙学校を開きました。
沢田氏は、都議選への全国の支援に感謝。都議選での党躍進、自民党の歴史的敗北で「日本の政治の新しい時代」がさらに前に大きく動いたと強調しました。
自民党は57(前回59)から23議席に激減し、共産党は17から19議席に前進。共産党は得票で民進、公明を抜いて第3党になりました。
沢田氏は、「躍進」と位置づける理由について、メディアの影響を強く受ける都議選で、圧倒的な追い風が都民ファーストに吹き、メディアが共産党は埋没、苦戦(10~13議席どまり)と伝える中で、躍進した前回を上回って自力で前進し、無党派層の受け皿になった(共同通信出口調査で都民ファースト3割、共産党2割)ことをあげ、全国的な意義について言及しました。
自民党の凋落について自民党候補者が街頭で「たわけもの。失せろ」、「早く安倍やめさせろ」、「今度は絶対自民党に入れない」と言われたことを紹介。
その上で、安倍政権の体質(国政私物化・えこひいき=森友・加計疑惑のモラルハザード、強権政治=共謀罪強行、傲慢と横暴=公文書隠蔽、疑惑隠し、安倍首相の2020年改憲発言など)への嫌悪感が広がり、内閣支持率が3割、不支持率が5割となり、自民党支持基盤の底が抜け、「党に一度も投票したことのない人、党が嫌いな人の党の見方がガラッと変わっている。まだ、ドット来ていないが、政権への批判票が野党第一党に来ずに共産党に来ている。党の手が届かなかったところへの働きかけが重要」と指摘しました。
沢田氏は、市議選と総選挙を一体にたたかうことが大事だとして、有権者の関心事は国政に向いている(悪政の大本は国政。憲法9条を変えられたら、市政ではどうすることもできない)、政党選択を問う(9条を守る共産党を伸ばして。自民、公明、維新への支持は9条改憲を後押し)ことを提起しました。
さらに、地元作戦(有権者の智恵を借りる。集いなど)、要求を論戦の土台に(そね候補が、400軒立ち退きで商店街壊滅の道路整備に反対する住民と共闘)、候補者の魅力発信、担い手づくり、宣伝重視などを訴え。
野党と市民の共闘、党躍進のためにも市議選・総選挙勝利と強大な党建設を成功させようと呼びかけました。
河野都議は党県委員会の支援に感謝し、自民党区議が河野氏に投票したり、野党と市民の共闘が発展した、様変わりの選挙戦を報告しました。
市議選には岡村英治市議、石橋よしえ予定候補=元=、又野史朗予定候補=新=が立候補します。岡村市議は、前回の市議選で2議席を失い1議席となって力不足を感じるとして、3議席回復に向けて必勝の誓いをのべました。