日本共産党の錦織陽子鳥取県議は6月23日、県議会で平井伸治知事に淀江産廃最終処分場(米子市)建設計画、島根原発1号機廃止措置計画について一般質問しました。
錦織氏は淀江産廃処分場計画について、鳥取大学の吉谷昭彦名誉教授(地質学)が地形を分析した結果、遮水シートが破れて淀江の水源(福井上水道など)を汚染する可能性があると指摘したことをあげ、計画を中止するよう求めました。
酒嶋優生活環境部長は、事業主体の県環境管理事業センターが現地を調査した結果を専門家(地盤工学)に見せて、福井水源地には影響しないとの助言を得たと報告しました。
錦織氏は、さらに県の手続き条例でセンターが住民の意見に対する見解書を出している最中であり、その後に予定されている廃棄物審査会を県が勝手に開いて、委員長が計画の処分場は国内最高レベルだとお墨付きを与えたことは、「処分場建設ありき」の条例違反だと厳しく追及しました。
錦織氏は、島根原発1号機廃炉について活断層の宍道断層が鳥取県沖西部断層と繋がれば142㌔になり、地震の大きさは計り知れないとして、核燃料サイクル・MOX燃料使用の2号機再稼働が前提の計画は危険であり、原子力規制委員会の断層の確認作業が終わるまで県が回答しないよう求めました。
水中進一原子力安全対策監は、断層は規制委員会の指導のもと中電が調査中だと報告。平井知事は、廃炉計画の同意は米子、境港両市の意見を聞いて議会と相談したいとのべました。