【9月3日付】鳥取・米子市で金曜日行動 基準地震動の過小評価で再稼働は危険

 鳥取県で25日、原発なくせの金曜日行動が取り組まれました。JR鳥取駅北口では8人が参加。中国電力米子営業所前のポケットパークでもスタンディングで訴えました。


 鳥取では大飯原発運転差し止め控訴審で、審議が不十分なまま11月20日で結審させてはならないと訴えました。


 裁判では、前原子力規制委員会委員長代理の島崎邦彦・東京大学名誉教授が証人尋問で、昨年の熊本地震で基準地震動算定に用いている関係式「入倉・三宅式」(想定した震源断層の面積から計算)で推定した地震の規模が、実際の地震の規模(推定の3・4倍)より小さくなったと指摘。大飯原発の基準地震動の評価は、大変な欠陥があり、再稼働させるべきではないとのべました。


 大飯原発について昨年7月、原子力規制委員会が地表の活断層の長さから基準地震動を計算すると「入倉・三宅式」の1・8倍になりました。大飯原発の安全限界を大幅に超えています。


 基準地震動算定については昨年12月、政府の地震調査研究推進本部が「予測法」を改定し、地表の活断層の長さから計算する手法と「入倉・三宅式」の両方の手法で計算するように改めました。安全を重視するなら規制委員会も従うべきです。