【12月10日付】境港九条の会が9条カフェ ミサイル防衛でなく話し合いで

 境港九条の会は11月24日、憲法や平和について語り合う月1度の「9条ゆるカフェ」を開きました。元航空自衛隊員で境港市議会元議長の長谷正信氏を迎え、北朝鮮や憲法改定の問題について話を聞き、意見交換しました。


 長谷氏は、現役自衛官のとき、戦争の遺品展をきっかけに「戦争を起こしてはならない」と思うようになったとし、若い世代に戦争の経験を伝えていくことが憲法を守る力になると訴えました。


 北朝鮮問題について、万が一日本にミサイルが撃ち込まれたら、撃ち落とすことは不可能だとして、ミサイル防衛を批判。かつては境港市と北朝鮮の間で友好関係が築かれていた経過を示し、「話し合いのパイプを持っておくことが重要だ」とのべました。


 憲法改定については、9条に自衛隊を書き込めば、それに合わせた法律が作られ、人権が制限されていくと指摘。自衛隊の構成で背広組が増えていることに触れ、戦争できるようにするために必ず徴兵制が敷かれるとし、改憲を許さない運動の重要性を強調しました。


 長谷氏は会場からの質問に答え、「安倍首相は、北朝鮮だけでなく、中国や韓国との関係もシャットアウトしてしまった。これらの国と話し合いをするためにも、安倍政権を変えなければならない」とのべました。