鳥取県で1日、原発なくせの金曜日行動が取り組まれ、JR鳥取駅北口では6人が参加しました。中国電力米子営業所前のポケットパークでも取り組まれました。
鳥取市では、日本原子力研究開発機構の高速増殖炉もんじゅ(福井県敦賀市)の廃炉問題の困難さを指摘しました。
原子力規制委員会の更田豊志委員長は「1次系ナトリウムの取り出しは難しい」とのべました。約5年半を計画している燃料取りだし後の大きな課題となっています。
液体ナトリウム(98度)の炉心(原子炉容器)からの全量抜き取りは、もんじゅの設計段階では想定していませんでした。
もんじゅは、燃料の冷却材に液体ナトリウムを使用。1次系には760㌧が存在します。ナトリウムは酸素や水と激しく反応するため、水や空気との接触を避けなければなりません(もんじゅの事故は空気との接触)。2次系ナトリウムで冷却水を水蒸気に変えて発電するので、熱交換器(蒸気発生器)の中で配管に穴が空くと水と接触します。
もんじゅは運転時、配管破断時にも燃料が露出しないように炉心のナトリウム液位が設計されており、点検時に抜き取るときも数百㌧のナトリウムが残ります。
原子力機構は「燃料を取り出した後に、原子炉容器の底部に差し込んであるメンテナンス冷却系の入り口配管を使用する」としていますが、技術開発が必要です。