とっとり震災支援連絡協議会は11日、鳥取市で東日本大震災避難者支援フォーラムを開きました。
宮城県の南三陸町戸倉小学校元校長の麻生川敦氏、福島県飯館村復興対策課の中川喜昭課長が講演しました。
中川課長は、6000人いた村民のうち特別養護老人ホームや寝たきりの高齢者112人を残して全村避難になった▽昨年5月に一部を除いて避難解除され、現在は618人が暮らしている。高齢者が多く、若い人は子どもの心配があり、少ない▽幼稚園、小学校、中学校を再開し、現在、合わせて101人が通っている―などと状況を説明。「仮設のコンビニや診療所の再開などインフラを整備して受け入れ体制をつくった。(帰村に対する)批判を受けつつ前にすすめているのは、村の将来を考えてのこと。放射能とのたたかいは50年かかる。他地域に同じ経験はさせたくない」と訴えました。
麻生川氏は、避難の判断ミスで鳥取市出身の女性教師を死なせてしまったことなどを話しました。
避難者への住宅支援(公営住宅無償提供)の来年3月の打ちりに対する避難者の「住宅探しに悩んでいる」などの声や「子どもの命を守るために引っ越してきた」などの声も紹介されました。