鳥取市長選が3月25日投開票され、市民と日本共産党など野党幹部らが参加する「住民の声で鳥取市政をつくる会」の塚田成幸氏(54)=無所属新、日本共産党推薦=は、1万1148票(得票率23・05%)を獲得しましたが、及びませんでした。現職の深沢義彦氏(65)=無所属、自民、公明推薦=が2期目の当選を果たしました。
投票率は前回を21・45ポイント下回る31・51%で過去最低でした。現政権の是非を問う選挙でもあり、投票率の低さは現政権への評価の低さも反映しています。
塚田氏は、同様に1対1でたたかった昨年の衆院選で獲得した1万4272票(得票率17・67%)を、得票率で5・39%上回る健闘でした。
塚田氏は、同衆院選の共産、社民の比例票7056票を4092票増やし、1・6倍化。共闘の効果がはっきり表れました。
一方、深沢氏は自民、公明、希望の比例票5万5755票を1万8568票減らし、支援政党の支持者の多くが棄権し、塚田氏へ流れた票も想像されます。
塚田氏は選挙結果を受け、「公約実現に頑張りたい。今後、市政や国政で、市民と野党の共闘をすすめ、暮らしと命を守る政治を力合わせて実現したい」とあいさつしました。
選挙戦では、市庁舎新築移転反対の住民投票結果を無視して新庁舎建設をすすめる深沢市政を批判。住民の声を聞いて進める市政にしたいと訴え、市民に周知しないまま水道料金の値上げを決めたことについて、「値上げしてから説明会を開くのではなく、市民に知らせて意見を聞いて値上げしないでもいいように工夫することが市政の仕事ではないか」と主張しました。
さらに、住民の判断を優先して政策を実行する▽情報公開を徹底して住民とともにまちづくりをすすめる▽総合支所の職員、権限、財源を増やす▽住民の声と人権を大切にする―などの姿勢を表明。国保・介護保険の負担軽減▽水道料金引き上げの再検討▽誰もが安心して相談できる市役所窓口▽原発に頼らないクリーンなエネルギー▽教育予算、保育士の処遇改善、保育施設の増設▽農林漁業、中小企業支援―などの政策を訴えました。
投票率は前回を21・45ポイント下回る31・51%で過去最低でした。
開票結果は次の通り。
当深沢 義彦65無現
37187
塚田 成幸54無新
11148
(投票率31・51%)