民青同盟中部準備班は4月30日、県原爆被害者協議会の石川行弘事務局長(76)を招いて、倉吉市で被爆体験を聞く会を開きました。
石川氏は、1945年8月6日の4歳の誕生日に広島市の自宅前で被爆。「隣の建物の陰になったために、爆風も熱線も受けずに無傷でした。母親は爆風で玄関のガラス戸が飛び散って、体中にガラスの破片が刺さりました」と話しました。
ちりを吸い込むなど内部被ばくして体調が悪く、「中学校の頃は食べることと寝ることが苦痛でした。20年間、放射線障害に悩まされました」と語りました。
放射線が水分を分解するとヒドロキシルラジカル(HO・)が発生し、DNAやタンパク質、脂質を酸化し、変異させることで、がんや病気の原因になると指摘。アメリカでも核実験のために兵士や住民が被ばくし、がん、心臓病、神経障害、免疫系障害、生殖機能の異常、不妊、先天性異常などに苦しんでいると告発しました。
ヒバクシャの願いは生きているうちに核兵器を廃絶させることだとして、ヒバクシャ国際署名への協力を呼びかけました。
参加者は「どうしたら核兵器をなくせるか」などと議論しました。