湯梨浜町で9月17日までの3日間、湯梨浜9条の会が「ゆりはま平和のための戦争展」を開きました。
信原和裕さん(67)が、志願兵としてビルマ(現ミャンマー)に出征した父、和知さん(2013年に90歳で没)の遺品をはじめ、蔵書やパネルを展示しました。遺品は自宅敷地の「彫刻と緬甸(ビルマ)の館」に納められています。
所属した中隊の3分の2が戦死したビルマ戦線を生き抜いた和知さんは、鎮魂のために250体の兵士や仏塔の彫刻を彫って供養。鳥取ビルマ会を結成し、遺骨収集や慰霊碑を建立しました。
会場には、原爆、特攻隊、沖縄戦、従軍慰安婦、重慶爆撃、泰緬鉄道、満蒙開拓団、731部隊、日系収容所、シベリア抑留、朝鮮人徴用工、県下の空襲など関連する書物や資料、遺品、和知さん作の木彫りの彫刻などが展示されました。
信原さんは「一通り見れば、戦争は嫌だと思ってもらえるよう工夫してつくりました」と話していました。