【10月14日付】アツく やさしく 大平よしのぶ

 前回総選挙からちょうど1年。議席奪還へと決意新たに中国地方を駆けぬけ、これまで行けなかった地域や会う機会が得られなかった方を訪ね、その生の姿や思いにふれてきました。


 昨年12月、中国地方有数の豪雪地帯、北広島町芸北地域に雪をかきわけて伺い、米軍機の低空飛行・フレア訓練の調査へ。克明に訓練の記録を続ける町職員の方と怒りを共有しました。2月には無期転換逃れの首切りを許してはならないと広島労働局に申し入れ、その前後でマツダ労働者らとの懇談を重ねました。4月、鳥取県大山町に移住し困難に負けず夢に向かって農業を営む若い夫婦に会い、6月には山口県上関町の祝島に渡り泊まり込んで、島民の皆さんと上関原発は絶対につくらせないと夜が更けるまで語り合いました。8月には島根県出雲市の山間の小さな町乙立町で、90代の大先輩はじめコツコツとがんばる支部のつどいにおじゃましました。


 安倍政権よ、彼らのこの声が聞こえるか…!


 今年、災害が相次ぎ被災者の皆さんから窮状をお聞きするたび、議席があれば災害対策の委員会でこの訴えをそのままぶつけられたのにと、ますます悔しさは募ります。「豊かな自然の中、静かで安全な毎日を送りたい」「どこに住んでいても安心して子どもを産み育てたい」…こんなまっとうで当たり前の願いすら実現できない政治に決して未来はありません。


 今年たたかわれた中国地方の地方議員選挙、日本共産党は18の自治体全てで勝利。議席増やトップ当選などの朗報が各地からあがっています。


 今年何度もお世話になった小松泰信岡山大学教授の言葉を借りるならば、今こそまさに「地方、なめんなよ」です。


 初体験のいくつかも。岡山県新見市の「たい焼きラーメン」に驚き、画家安野光雅の故郷、島根県津和野町でその作品に感動し、広島市佐伯区では田植えに汗を流し、真冬の2月、日本三大奇祭の一つ、岡山市西大寺のはだかまつりにも参加しました(さすがに裸にはなれず。来年こそは…?)。