【10月14日付】鳥取県議会で錦織陽子県議質問 島根原発3号機申請の撤回要請を

 日本共産党の錦織陽子鳥取県議は2日の県議会で一般質問し、中国電力に島根原発3号機の適合性審査申請の撤回を要請するよう求めました。


 錦織氏は、3号機の申請書で地盤、地震、津波などの審査項目が2号機申請と同じ記載内容で、原子力規制委員会が「内容がなく審査できない」と塩漬けにした問題で、県には見過ごした責任があると追及しました。


 平井伸治知事は「見過ごしたと言われるが、容認したわけではない」などとして、規制委員会の審査結果を検証チーム、原子力安全顧問会議で検証して判断すると答えました。


 水中進一原子力安全対策監は、申請内容については知っていたとのべました。


 錦織氏は「申請内容を県民にも議会にも知らせなかったのは、情報の隠ぺいだ」と強調。平井知事が「検証チームは素人の集まり」「規制委員会は一流の学者」などとのべたことに対し、「検証する能力に疑問符が付いた。県民の信頼は失われた」と批判しました。


 平井知事は批判には答えず、審査結果を受けて検証すると繰り返しました。


 錦織氏は、県漁協淀江支所が漁業権を主張して産廃処分場建設に反対している問題での対応をただしましたが、県側は漁場への影響はないなどと答えました。