「住民の声で鳥取市政をつくる会」は13日、鳥取市で市民懇談会を開きました。
千代川漁協監事で県水産課から河川パトロールの委託を受けている武部功氏が、千代川の状況について報告し、同会の下田康生氏が鳥取市の浸水被害について報告しました。
武部氏は、国土交通省が管理する千代川下流で土砂が堆積して中州が形成され、河川の断面積が小さくなっており、豪雨で洪水が起きる危険性が高まっていると警告しました。
河口から6・8㌔上流の水道橋付近で、土砂が河川敷護岸(コンクリート)の高さまで積み上がり、護岸に迫っている画像や削られた護岸の画像を示し、「中州のために川の水が両岸に追いやられ、護岸を削っている。中洲は長いもので1㌔近くになる。国交省に中州を掘削するよう申し入れたが、予算がないと言われた」とのべました。
また、林道の下側の杉が田んぼに倒れた映像を示し、「ワイヤー(索道)で切り出していたのを、今は重機で作業道を付けてトラックで搬出している。放置している作業道が崩壊し、土石流と流木の原因をつくっている」として、適切な山の管理で山水の発生と土砂の流出を抑える必要性を説きました。