【11月11日付】中電は島根原発稼働断念し廃炉に 市民団体が中国電に申し入れ

「えねみら・とっとり」(山中幸子共同代表)と「脱原発しょいやinとっとり」(柳明子共同代表)は10月26日、鳥取市の中国電力鳥取支社前でスタンディングし、島根原発(松江市)で狙う2号機の再稼働、3号機の新規稼働に反対し、廃炉を訴えました。原子力の日にちなんだもので、今年で7年目です。


 山中氏は、東京電力福島第1原発事故で多くの人々がふるさとを奪われ、生業や生きがい、コミュニティーを奪われたと強調。8年目の現在も収束の見通しは立たず、大量に発生する汚染土、汚染水を安全に処分できずにいるとのべました。


 日本は地震国であり、再び事故を起こさない保証はないと指摘。中電が島根原発2、3号機の稼働によるリスクを住民に押し付け、上関原発(山口県上関町)建設に突き進むことに対し、「目先の利益しか考えられない企業」だと批判。「原発と最も二酸化炭素を出す石炭火力の最悪の組み合わせ」を推進する中電に再考を求めました。


 参加者はその後、中電鳥取支社の村上浩美副支社長に「島根原発の稼働断念・廃炉と再生可能エネルギーへの転換を求める」要望書と8項目の質問状を手渡しました。
 村上副支社長は「質問に答える場を改めて設ける」とのべました。