産業廃棄物の最終処分場建設が計画されている米子市淀江町で11日、「産廃処分場を止める!市民集会&講演会」(大山ふもとの自然環境と米子の水を守る会主催)が開かれました。
明治学院大学の熊本一規名誉教授が「産業廃棄物管理型処分場の危険性と漁業権について考える」と題して講演しました。
熊本氏は、公共事業を止めるための運動論について、上関原発や築地市場など熊本氏がこれまで全国各地の運動で手がけてきた実践にもとづき、①お願いする運動でなく「権利を学び、自ら主張する」運動②権利を持つのは「組合でなく組合員である」ことにもとづく運動③「損失補償の必要性」にもとづく運動④「自由漁業の権利(慣習上の権利)」にもとづく運動―をと強調。
行政に対しては白紙撤回を求めようとせず、行政マンを味方につけるよう運動の工夫や、法的根拠を文書で出させることの重要性を指摘。その上で、法律との関わりで「権利者が事業に関する書類に印を押さないこと」などを助言しました。
講演の後、漁業者や子育て中の母親などが次々と産廃処分場計画への反対の思いを発言。自然環境と豊かな漁場を残していこうとの集会宣言を参加者で確認しました。