【12月16日付】県民青が荒金鉱山見学会 朝鮮人労働者の歴史学ぶ

 民青鳥取県委員会は8日、岩美町の荒金鉱山(旧岩美鉱山)のフィールドワークをしました。


 荒金鉱山は、8世紀に開鉱された日本最古の銅山で、明治以降、繁栄する傍らで、鉱毒によって汚染された小田川は魚の住めない「死の川」となっていました。現在は、消石灰を使って坑道から流れ出る水の中の鉄や銅などを回収し、硫酸塊による強酸性の水を中和して放流。回収した泥は脱水後、鉄の精錬会社に1㌧当たり124円で販売しています。


 1943年の鳥取大地震で、日本人37人、朝鮮人28人が鉱泥に生き埋めになり、亡くなりました。朝鮮人は強制連行され、1日12時間の過酷な労働が課せられていました。


 参加者は旧岩美鉱山坑廃水処理場を訪れ、職員の案内で坑内を220㍍奥まで見学し、交流しました。


 交流では赤旗編集局編「戦争の真実」を学び、当時の朝鮮人労働者の扱われ方や徴用工裁判、入管法などについて意見交換しました。


 参加した20代の女性は「外国人労働者の受け入れを拡大する入管法改定が問題となっていますが、日本政府の人権無視の外国人労働者の扱いは今に引き継がれていますね」と話していました。