鳥取市佐治町で12日までの3日間、「たんぽり村まつり」が開かれました。たんぽりとは、川底を掘って理想郷をつくるイワナのこと。宿泊もして太陽光発電などで過ごしました。
実行委員会代表の幸田直人さんは、料理人で、ニワトリを放し飼いにし、自給自足・循環型の暮らしをしています。11日には、微生物の力だけで糞尿を分解し、肥料にするコンポストトイレを作るワークショップを開きました。
阿部宏美さん(25)は、若桜町のシカ肉加工施設「29工房」で働いています。同施設では年間約1800頭の食肉処理をしています。12日は、シカの後ろ足をもも肉に、前足を肩肉に加工する解体・調理を実演。「シカが増えて食害が広がっています。1800頭獲っても現状維持です」と話しました。
ジビエ料理をイベントで販売する藤田満稔さんは、耕作放棄地を借りてホーリーバジルや野菜、水稲を作っています。ナンやピザを焼くタンドールも手づくり。燃料は炭で、電気は太陽光発電です。
会場では、天然素材の料理や自然栽培米を使ったもちつき、ダチョウの卵のスクランブルエッグなどが振る舞われ、親子連れが楽しみました。