日本共産党鳥取県委員会は5日、参院鳥取・島根選挙区の野党統一、中林よし子予定候補の必勝をめざす決起集会を北栄町で開きました。急きょ椅子が追加される盛況になりました。穀田恵二国会対策委員長が訴え、幅広い市民と野党の共闘で中林候補を必ず勝利させようと決意を固め合いました。
集会には、無所属の現職県議、元倉吉市長、女性団体の代表、社民党の元衆院議員、地域の九条の会の代表、元大学教員などが駆け付けました。
穀田氏は、中林候補の農業や女性の権利に関する課題などでの実績を挙げ、「立候補を決意したこの心意気に応えなくてはならない」と強調。国会内での野党共闘の前進、1人区での一本化や、内容面、作成過程でも充実した「共通政策」について報告。同時に、統一戦線による政治変革の路線、「アメリカ言いなり」「財界優先」をただす綱領をもつ共産党の躍進が政治を変えるには不可欠だと強調し、党の躍進への協力を呼びかけました。
中林氏は、憲法9条改悪ストップ、原発ゼロの実現、農林水産業の再生への決意を語り、「みなさんの思いを届け実現するため、いますぐ国会へ駆け上がってたたかいたい」と表明。1人区での勝利へ「どうやったら多くの人に押し上げてもらえるか、新しい挑戦をする」と語りました。
応援に駆け付けた各界の市民からは「所属する組織に持ち帰って、支援する形にしたい」(無所属県議)、「応援する体制をしっかりつくりたい」(「9条の会・にちなんの石田正義さん)」などの訴えがありました。
藤田安一・鳥取大学名誉教授は「安倍政権の権力基盤の強化、9条改憲に進む機会を与える選挙にしてはならない」と強調。元維新の国会議員の「北方4島を戦争で取り戻してはどうか」との発言は、「安倍政権の国際紛争を武力で解決する〝積極的平和主義〟と同根」だと指摘しました。第2次世界大戦でのヨーロッパの反ファシズム統一戦線を引き合いに、日本型ファシズムを阻止するために、野党統一候補が国民と共に反安倍政治の旗を掲げて選挙をたたかうことが重要であり、そのために、いかに野党が結束して中林氏を国会へ押し上げるかが問われると提起しました。