日本共産党の大平よしのぶ衆院中国ブロック比例予定候補は5月17日、鳥取市の国土交通省・中国地方整備局鳥取河川国道事務所を訪れ、千代川の治水問題で懇談しました。市谷知子県議、岩永安子市議が同席し、同事務所の浜田健一副所長、稲田一敏・工務第一課長が応対しました。
大平氏は昨年7月の豪雨で千代川が洪水一歩手前になった状況や対策について聞きました。
稲田課長は「危険水域まであと10㌢まで水位が上がった」と報告。40年に1度の確率で起こる大洪水に備えて河川を整備する計画を立てて工事を進め、次は50年に一度、その次は100年に一度の大洪水に備えて河床を掘削して河道を広げる計画だと話しました。
堤防の高さについては「右岸は鳥取城主の池田氏、左岸は鹿野城主の亀井氏が洪水で自分の領土が浸水しないように競って護岸をかさ上げし、高さは十分あるが、強度不足を調査中」だとしました。
浜田副所長は、災害復旧工事の7億円で10万立法㍍の土砂を除去するのは原状回復が基本で、河床掘削は河川計画の方でやると指摘。「ハード面では限界があり、万が一の洪水は避けられず、どう避難するか避難計画、情報の伝達方法が急がれる」と強調しました。