参院鳥取・島根選挙区の野党統一、中林よし子候補の個人演説会が10日、鳥取県倉吉市で開かれ、約100人が集まりました。主催は「野党統一・中林よし子さんを応援する会」で、国民民主党の湯原俊二県連副代表・元衆院議員、社民党県連合の松本熙代表、同会の長谷川稔代表委員が応援演説しました。
中林候補は、野党統一に尽力した各党と市民、弁士の熱い応援に謝意をのべ、「幅広い方々の支援を受け、勝利の展望が確信に変わってきた。必ず勝ちぬく」と決意をのべました。
鳥取市青谷町で演説を聞いていた4、5人の女性たちから、「5万円にもならない。何とかしてほしい」と年金の低さに怒りや不安が表明されたと紹介。「年金が足りないなら政府が責任を持って支援して安心できる年金にするのが当然ではないか」と指摘しました。公明党は、かつて「100年先まで安心して暮らせる年金額を将来も保証する」と公約したが、果たされていないと批判しました。
その上で、高額所得者の保険料引き上げ、積立金200兆円の取り崩し、賃上げと正規雇用化で「減らない年金」にすると提案しました。
農業問題について「食料自給率38%ではやっていけない。コメまで輸入自由化し、自給率を下げる日米貿易協定に反対する。農業を国の政策の中心に位置づけ、所得・価格保障で国土を保全する農家に国家公務員並みの所得を保障して、若い人後継者が育つようにしたい」と抱負を語りました。
湯原氏は、税金の集め方、使い方について「大企業には減税で内部留保は450兆円に膨れ上がり、国民には消費税の負担増。国民の暮らしを守る政治にするために中林さんを当選させ、安倍政権を代えよう」と呼びかけました。
松本氏は、安倍政権は参院選後に改憲を狙っているとして、「9条に自衛隊を明記して戦争できる国にしようとしている」とのべ、改憲阻止を訴え。9条を生かした平和外交を呼びかけました。
長谷川氏は、ウソとごまかし、国政私物化の安倍政治を続けるか、辞めるか、国民の選択が問われるとして、野党統一、中林候補の勝利を呼びかけました。