【8月25日付】鳥取市で平和の鐘鳴らす 殺すなかれが仏の教え

 鳥取市の浄土真宗畢竟(ひっきょう)院で原爆が投下された広島の日の6日8時15分と長崎の日の9日11時2分、終戦の日の15日正午に「平和の鐘」が鳴らされました。今年で11年目です。


 9日は6人が打鐘し、核兵器廃絶や戦争反対を誓いました。


 原爆の日と終戦記念日に二度と核兵器の使用と戦争を繰り返さないよう祈り、鐘を鳴らす「平和の鐘プロジェクト」の一環で、県内では福田功さん(74)が始めました。


 僧侶の千石知芳(真知子)さん(79)は「仏の教えは、殺すなかれ、殺さしむなかれです。私が9条の会の活動を続けるのも、参院選で中林さん(中林佳子野党統一候補)の応援演説をしたのも、教えに従ってのことです。戦争はいけません」と語りました。


 終戦の年、朝鮮から引き揚げた明石孝夫さん(82)は「戦前、日本は朝鮮の人たちに強制労働を強いて、ひどいことをしました。(最高裁判決で)個人が日本政府に損害賠償を請求する権利はある。報復措置ではなく、話し合いで解決すべきだ」とのべました。