【9月1日付】アツくやさしく 大平喜信 共闘の力で悪行とたたかう時代

 この夏、話題となった映画を観ました。「慰安婦」問題に焦点をあてたドキュメンタリー映画『主戦場』、権力に対峙するメディアのあり方を問いかける『新聞記者』、原爆投下直後の広島を描いた『ひろしま』(1953年につくられた作品だが「反米的だ」と上映が拒否され半世紀を経て再び光があてられた)…どれも胸にせまる力作でした。一つひとつの中身もさることながら、とくにいま安倍政権の下で、各地で「表現の自由」に対する攻撃が激しくなっている中、信念を貫き上映へとこぎつけた制作スタッフや俳優陣、上映を普及する方々など関係者の皆さんの気概にもたいへん心を打たれました。


 さらにこの夏の映画でもう一つ紹介したいのが、若者たちを中心に絶大な人気の漫画『ワンピース』。3年ぶりの新作が公開されました。自己顕示欲を満たすために計画された、世界をおびやかす悪行に対し、これまでは敵対していた勢力とも「今度ばかりは…」と力をあわせ、「共闘」(実際に作者自身がこの言葉を使っています)して立ちむかい敵を倒すというお話。時代を感じずにはおられない、といえばちょっと考えすぎでしょうか。


 参議院選挙を前後して、中国地方の各地でも共闘が深化しています。中国地方では参院選後最初の地方選挙となった島根県の益田市議選。新人の岡崎ひさしさんの出発式に元益田市議で4年前には県議選で党の候補者とたたかった松本正人さんという方が「市民目線の岡崎さんを党派を超えておしあげよう」と熱いあいさつをしてくださいました。広島県北広島町でも、米軍機の低空飛行訓練がますます激化する中、今年の6月議会で「日米地位協定の抜本的見直しを求める意見書」が全会一致で採択されました。私も大いに新しい場所へどんどん飛び込み、新しい友人をさらに広げたい。ちなみに上記『ワンピース』の今回のテーマはズバリ「立ち上がれ、全勢力」。私たちへのエールだと受けとめ、勝手に盛り上がり燃えています。