えねみら・とっとりは6月22日、鳥取市で福島原発事故の避難者を支援する集会を開きました。
福島県三春町から島根県雲南市へ母子で避難した坂本美織さん(41)が体験と思いを語り、とっとり震災支援連絡協議会の川西清美代表、橋本悦さんが支援活動を報告しました。
坂本さんは、地球環境を守るアースデイの活動を通じて、福島原発告訴団・団長の武藤類子さんと知り合い三春町に移住、ハイロアクションに取り組む中で福島原発事故にあいました。武藤さんの勧めで、2歳の娘と友人の夫妻(夫がフランス人)とともに県外に避難しました。
友人夫妻は、フランス政府のメールを受け成田空港から飛行機で帰国。坂本さんは大阪市の実家に一時避難した後、夫とともに友人のいる島根県江津市に避難し、その後、雲南市に移住しました。
坂本さんは「政府は被災者を守る姿勢を見せてくれると思ったが、そうではなかった」と失望を感じたと同時に、「起きてはいけないことが起きたので、黒が白に変わるオセロのように世の中がただされていく」と希望も感じていたと話しました。しかし、現状は安倍政権が原発再稼働を進めており、そのなかで、自分たちのできることをして抗うことが大事だと強調しました。
川西さんは、被災者支援のために同協議会を立ち上げて、避難者の相談活動や交流を続けていると報告。橋本さんは毎年、福島の子どもたちを岩美町に受け入れて、地元の子どもたちと交流する保養キャンプをしていると報告しました。