【8月11日付】アツくやさしく 大平喜信

 参議院選挙が終わりました。何より中国地方にとっての宝、仁比聡平さんの議席を失ってしまったことが本当に悔しくてなりません。私自身が直接ともに活動してきたこの6年間の奮闘ぶりを振り返っても、政権・与党がもっとも恐れる議員の一人であり、絶対に欠かすことのできない存在であったと肌身で痛感してきただけに、この結果は痛恨の極みです。安倍暴走政治の下で今こそ国民の暮らしを守るがんばりをすべきこの時に、中国地方で主に活動する国会議員がいなくなってしまったこの事態が本当に申し訳なく、一刻も早く取り返していくためのその責任を自覚し、ただちに再スタートを踏み出していきます。


 まず全体の結果として、改憲勢力の「3分の2」を阻止したこと、1人区の10の選挙区で野党統一候補が勝利したこと、私たちの比例票は17年総選挙比で前進させたことなどをしっかりと確信に。さらに、中国地方でも山陰で中林よし子さんが全国でも大きな注目となる野党統一候補としてがんばりぬかれ、両県の党組織が全力で支え新しい挑戦にも大いにとりくまれたこと、広島で高見あつみさんが難しい条件の中でも果敢にたたかいぬかれたこと、住寄さとみさんが党を語る先頭に立って元気いっぱいに中国地方一円をかけぬかれたこと、何より党員・後援会員の皆さんの猛暑と大雨に負けずの大奮闘―そのすべてのがんばりの結果として、中国地方すべての県が17年比で比例得票率を前進させることができました。そのことは来たるべき総選挙で議席奪還を勝ち取る上での重要な足がかりとなるに違いありません。


 まもなく74回目の8月6日をむかえます。この選挙の最終盤、ある被爆者の方が炎天下の中でマイクを握ってくださいました。「安倍総理は私たちの目の前で『核兵器禁止条約に署名はしない』と言った。これが被爆国の総理か! 共産党にがんばってもらうしかない」。なんとしてもこの期待にこたえ、必ず議席奪還をはたさねば。