湯梨浜9条の会は11月25日、湯梨浜町の町報の表紙全面に幼児が乗った自衛隊の装甲車の写真が使われた問題で抗議し、経緯について町民に説明するよう求めました。
信原和裕代表、福本厚子事務局長ら14人が町役場を訪れ、宮脇正道町長が応対しました。会員で日本共産党の増井久美、竹中寿健の両町議も参加しました。
表紙の写真は、町合併15周年記念式典に合わせて開催された商工フェスタ(10月6日)での「働く車」コーナ―に展示された自衛隊の装甲車で、機関銃銃座に子どもたちを乗せているときのものを担当職員が撮ったものです。
同フェスタの当日、信原代表らは商工会に抗議、出展の中止を要請していました。
信原代表らは宮脇町長に対し、「自衛隊募集の記事と合わせて自衛隊礼賛の度合いが突出している」と抗議し、町長の認識と経過説明を求めました。
宮脇町長は「自衛隊車両の展示は知らなかった。ゲラは見たが認識が甘かった」として、町報12月号に「戦時に兵器たるべき車両で遊ばれる子どもの写真を掲載したことは不適切」とし、今後このようなことがないよう十分配慮する、との記事を掲載すると約束しました。
信原代表は、「最近各地のイベントで『働く車』と称して自衛隊の戦闘車両を展示するケースが増えています。戦闘車両は働く車ではなく、戦争をするための車で人を殺傷するための車です。私たち9条の会は、憲法違反の安保法制で自衛隊が海外で戦争を行い、殺し、殺されるような事態になることに反対です。
また、湯梨浜町は非核平和都市宣言をしています。このような自衛隊のPRは宣言の趣旨に反します。町長以下、役場職員全員が、改めて憲法や宣言を学び直す必要があります」と話しています。