【4月12日付】鳥取市で市民エネルギーが映画とトーク これからの時代の「豊かさ」

「市民エネルギーとっとり」は3月20日、鳥取市で映画「おだやかな革命」上映&トークイベントを開催しました。料理人で環境活動家の幸田直人さん(37)が食と暮らしをテーマに講演し、参加者と交流しました。


 幸田さんは、カフェの営業や大工をしながら家族とともに自給自足の生活をしています。コメは3反の水田を借りて自然栽培米で100%、大豆と味噌を自家製で100%、電気は太陽光発電で60~70%、暖房は調理兼用薪ストーブと薪ふろで80%、水道は井戸を使って50%、下水はコンポストトイレや微生物浄化で100%を自給。イモ類など野菜も作り、家は古民家を自らリフォーム、カフェも廃材を使って自分で建てました。


 庭の一角で鶏50羽を平飼いして卵を販売。イノシシやシカを年間50頭捕獲し、食事や料理、加工品に使用し、卵や肉は1000%の自給率です。


 幸田さんは「自分や家族で循環型の生活をするだけでは社会は変わらない」として、鳥取市佐治町で毎年3日間の「たんぽり村」を開いて、電気は太陽光発電、暖房やふろ、料理は薪、器は竹などでプラスチックを使わない共同生活、自然食堂などの出店をしていると報告しました。