【4月19日付】鳥取市鹿野町の劇団「鳥の劇場」と懇談 昨年収入で損失補填を

 日本共産党鳥取県委員会の市谷知子県議、塚田成幸書記長は11日、鳥取市鹿野町の劇団「鳥の劇場」を訪れ、劇団を主宰する中島諒人さんと新型コロナウイルスの影響について懇談しました。


 「鳥の劇場」は県内で唯一プロの劇団で、中島さんは演出と芸術監督をしています。


 中島さんは、劇団員やスタッフが20人で年間の事業費が1億円近くになるとして、「芸術文化振興基金に4000万円の助成を申請したら、2800万円に減額された。8000万円の事業をする予定が5600万円になり、基金が2分の1助成、県が4分の1助成、合わせて4200億円の助成で残りはチケットの売り上げで賄う予定だった。コロナの影響で無観客のライブ配信(連休中午後2時~。県が50万円助成)になり、売り上げが出ない。売り上げの4倍の事業が可能だが、売り上げ減少に比例して事業が縮小し、劇団の維持が困難になっている」として申請通りの額を補償してほしいと要望。「昨年収入での損失補填がベスト。劇団員は個人事業主だが雇用調整助成金の対象にしてほしい。欧米では芸術文化を国や民間が支えている。倒れたら起こせない」と支援を訴えました。


 市谷氏は「芸術は生きるために欠かせない存在。県には260億円の基金、インバウンド対策の4億円があり支援を求めたい」と応じました。