日本共産党鳥取市議団は4月14日、鳥取市に2回目の申し入れをしました。伊藤幾子、岩永安子、金田靖典、荻野正己の各市議が市役所で羽場恭一副市長に要望しました。
県内で唯一60代の男性が新型コロナウイルスに感染した問題で、羽場副市長は、感染経路の調査に全力を挙げたいと話しました。
男性は3月23~31日にかけ、同市の鳥取砂丘「砂の美術館」の砂像制作の外国人彫刻家ら17人を5回、市内の飲食店で接待していました。羽場副市長は、帰国せず残った3人と日本人スタッフは検査の結果陰性、同美術館スタッフ20人のうち結果の出た人は陰性だったと報告しました。
市議団は、▽帰国した砂像彫刻家にPCR検査を要請し結果を報告してもらう▽立ち寄った店の従業員、当時の客や関係者にもPCR検査をする▽立ち寄り先を公表し、客などに知らせる▽同ウイルスの全国的な終息まで同美術館を開館しないーなどを求め、国への自粛と一体の補償の要請や保健所の体制強化も要望しました。
羽場副市長は「店は2週間以上たっているが希望者にはPCR検査を実施したい。店名の公表には店の了解がいる。補償は市長会で国に要望する」と答えました。
市はその後、60代の男性の濃厚接触者以外にも発症2週間前に遡って、立ち寄った店や同美術館などの希望する従業員にPCR検査を実施。合計96人に検査を行い、全員陰性を確認しました。
18日には、報道機関職員の20代男性が感染していることが確認され、この男性については、立ち寄った店の店名を公表し、店の従業員、職場や職場に出入りする業者、取材先の会社、知人、医療機関など90人に検査を行い、全員陰性を確認しました。
県内では、米子市の50代の男性を含めて3人の感染が確認されており、4月27日時点までの新たな感染者は確認されていません。