鳥取市気高町で国の特別天然記念物、コウノトリの3羽が孵化(ふか)し、先ごろ足環が取付けられました。
昨年は、4羽が巣立ち、1羽は韓国で、1羽は中国で確認されました。
今年は同じペアが、春先から飛来し営巣を試行しましたが、昨年の巣が、近くの電波塔であったため、営巣できないよう、措置がされていました。近所の有志の方が見かねて、人工塔を設置し、産卵に間に合い無事、孵化となりました。孵化1カ月半後には、標識足環をつけるため、兵庫県豊岡市の「こうのとりセンター」から、専門員が来て健康観察や、採血等を行い無事の生育を確認し、巣に戻されました。8月頃には巣立ちとなる予定です。
同市では数年前から、コウノトリの飛来は確認されていましたが、昨年鳥取県内で初めて営巣、巣立ちが確認され、2年連続の孵化となりました。
周辺は、水田が広がり、冬には、百羽近い白鳥や、多数の鴨も飛来する場所で、「餌が豊富なことと、自然が豊かなことが営巣の理由だ」と専門家は話しています。
近所の方も、成長を楽しみにしながら、赤旗宣伝カーで静かに訪れた際「あんたのところの機関誌にも載せてよ」と依頼され取材の運びとなりました。