【8月23日付】鳥取市で平和の鐘鳴らす 唯一の被爆国として核兵器廃絶を訴えよ

 鳥取市の浄土真宗畢竟(ひっきょう)院で原爆が投下された広島の日の6日、長崎の日の9日と終戦の日の15日正午に、「平和の鐘」が鳴らされました。今年で12年目です。


 9日は午前11時2分、6人が打鐘し、核兵器廃絶や戦争反対を誓いました。「平和の鐘プロジェクト」の一環です。


 僧侶の千石知芳(真知子)さん(80)は「戦争に右も左もありません。戦争になれば多くの子どもたちが犠牲になります。同じ宇宙船『地球号』の仲間ですから戦争してはいけない」と語りました。


 同じく僧侶で娘の真理さんは「唯一の被爆国として日本政府は原爆写真などで、核兵器を使えばこうなると世界に訴えるべきです。加害国としてアジア諸国に謝罪することも必要です」と話しました。


 終戦の年、朝鮮から引き揚げた明石孝男さん(83)は「日本政府は核兵器禁止条約を批准せず、核保有国との橋渡しをすると言いながらなにもしない」と批判しました。